2026年10月15日木曜日

新しい『茂原市史』の編さんが進行中 最新刊「資料編Ⅱ(中世)」で茂原の中世をたどる

茂原市では現在、新しい『茂原市史』の編さんが進められています。

市史というと少し堅い印象もありますが、自分たちが普段歩いている町が、いつ、どのように形成されてきたのかを知るための重要な資料です。

2026年3月には、新しい茂原市史の第2冊目となる『茂原市史 資料編Ⅱ(中世)』が刊行されました。

茂原市が新しい市史を編さん中

茂原市では、市民とともに地域の歴史的な歩みを明らかにし、将来へ歴史を伝えていくことを目的として、新しい市史の編さん事業を進めています。

最初に刊行されたのが、2023年3月の『茂原市史 資料編Ⅰ(原始・古代、中世考古)』です。

そして2026年3月、第2冊目となる『資料編Ⅱ(中世)』が刊行されました。

今後も各時代の資料編、通史編、さらに一般の人にも読みやすいダイジェスト版などの発刊が計画されています。

『資料編Ⅱ(中世)』は鎌倉時代から1590年まで

『茂原市史 資料編Ⅱ(中世)』では、主に鎌倉時代から、豊臣秀吉が全国統一を進めた天正18年(1590年)までの時代を扱っています。

茂原周辺の寺社に残る資料をはじめ、市史編さんの調査によって新たに確認された歴史資料なども収録されています。

A4判420ページというかなり本格的な資料集で、巻頭にはカラー写真も多数掲載されています。

  • 書名:茂原市史 資料編Ⅱ(中世)
  • 刊行:2026年3月
  • 判型:A4判
  • ページ数:420ページ
  • 価格:5,000円

茂原の町はどのようにできたのか

茂原の歴史を考えるうえで興味深いのが、現在の市街地が最初から今の形だったわけではないという点です。

茂原の町は、古くは藻原寺を中心とする門前町として発展し、まず山門前の通りにあたる西町周辺が形成され、その後、町の中心が本宿、現在の本町方面へ移っていったとされています。

現在の茂原駅周辺や商店街だけを見ていると分かりにくいのですが、寺社や古い道、旧町名をたどっていくと、町が少しずつ形を変えてきた歴史が見えてきます。

中世の資料から現在の茂原につながる

今回刊行された『資料編Ⅱ(中世)』が面白いのは、単に昔の出来事を並べた本ではなく、現在の茂原へつながる地域の姿を考える材料になることです。

中世の寺社、土地、地域の有力者、村落などの資料を積み重ねていくと、「なぜこの場所に寺があるのか」「なぜこの道が残っているのか」「どのように集落や町が形成されたのか」といった疑問にもつながっていきます。

普段何気なく通っている場所にも、何百年という歴史が積み重なっています。

市史編さんは今も続いている

今回の市史編さんは、完成した一冊を読むだけの事業ではありません。

現在も市史編さん委員会による調査や整理が続けられており、今後さらに新しい資料編や通史編が刊行される予定です。

2026年10月1日現在の市史編さん委員会には、近世、原始・古代など各分野の専門家が参加しています。

どこで読むことができる?

新しい『茂原市史』は、市役所行政資料室、市内図書館、美術館・郷土資料館などで閲覧できます。

『資料編Ⅱ(中世)』は2026年6月から美術館・郷土資料館で有償頒布されています。

現在、美術館・郷土資料館は台風25号の影響で臨時休館しているため、購入や閲覧を考えている場合は事前に最新情報を確認してください。

茂原市史編さん事業について(茂原市公式サイト)

古い茂原を知る入口として面白い

これからこのブログでも、藻原寺、西町、本町、旧商店、寺社、古い道など、現在の茂原の町並みにつながる地域史を少しずつ取り上げていく予定です。

新しい『茂原市史』は、そうした茂原の歴史を調べる際の大きな基礎資料になりそうです。

昔の茂原がどんな町だったのか。現在の風景と照らし合わせながら見ていくと、市史もずっと身近なものに感じられるのではないでしょうか。

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